日本人は自己肯定感が低いことはご存知でしょうか
下のグラフを見ると他の国に比べて一般的に低いとされています。
出典:内閣府による平成30年度[我が国と諸外国の若者の意識に関する調査]
日本人の自己肯定感は、他の国に比べて一般的に低いとされています。
多くの研究が示すところによれば、日本人は欧米諸国や他のアジア諸国と比較して、自分に対する評価が低く、自分の能力や達成に対する自信も比較的低い傾向があります。
実際、私も教室で生徒に同じ質問をしたところ自分に満足していると答えた生徒はなんと35人中3人・・・
ほとんどの生徒が「自分が嫌いだ」という思いをしていて悲しい気持ちになりました。
教師をしていて、年々、生徒が消極的になっていくことを肌で感じていました。
もし、上記の調査を、今の若者にやったらさらに低い結果になってしまうのではないでしょうか。
自己肯定感は自己肯定感が低い人と関わると下がっていく傾向にありますが、このままでは日本から元気がどんどんなくなっていくような気がしています。
私もそうならないように自己肯定感コンサルタントとして、尽力していきたいと思っています。
自己肯定感とは、自分自身を大切に思い、自分の価値を認めることです。
自己肯定感が高い人は、自分に自信があり、困難な状況にも前向きに取り組むことができます。
しかし、日本人の自己肯定感は低いと言われています。今回は、その理由についてお話しします。
日本人の自己肯定感が低い理由
- 厳しい教育
- 集団主義
- 謙遜の文化
- 比較と競争
- 「できないこと」に焦点を当てる
- SNSの影響
1. 厳しい教育
日本の教育は、基本的に試験や成績が重視されることが多いです。
これは、子どもたちにとって大きなプレッシャーとなり、自分の価値を成績に依存してしまうことがあります。
また、間違いを恐れるあまり、自分の意見を言いづらい環境になってしまうこともあります。
これが、自己肯定感を低くしてしまう原因のひとつです。
2. 集団主義
日本は集団主義の国であり、個人よりもグループが重視されます。
これによって、自分が目立たないように努めることが大切だとされています。
そのため、自分の意見や感情を抑えて、周りに合わせることが求められることが多いです。
これが、自分自身の価値を見失い、自己肯定感を低くする原因となります。
3. 謙遜の文化
日本には「謙遜」の文化があります。
自分の能力や成果を控えめに言うことが、礼儀とされています。
しかし、これが行き過ぎると、自分の価値を過小評価してしまうことがあります。
その結果、自分に自信を持てず、自己肯定感が低くなってしまいます。
4. 比較と競争
日本では、他人と比較することが多いです。
これは、自分がどれだけ優れているかを評価するために、他人との差を意識することが一般的です。
しかし、常に他人と比較することで、自分の価値を相対的に捉えがちになり、自己肯定感が低くなります。
5. 「できないこと」に焦点を当てる
日本では、自分の「できないこと」に焦点を当てることが多いです。
これは、努力して改善するために、自分の弱点を見つめることが一般的です。
しかし、これによって「できないこと」ばかりに目がいってしまい、「できること」や「得意なこと」を忘れがちになります。
結果として、自分の能力を過小評価し、自己肯定感が低くなります。
6. SNSの影響
最近では、SNSが私たちの生活に大きな影響を与えています。
SNSでは、他人がどれだけ楽しそうな生活を送っているかが目に入ります。
しかし、これによって自分と他人を比較し、自分の生活が十分でないと感じることがあります。
これが、自己肯定感を下げる原因となります。
まとめ
これらの理由から、日本人の自己肯定感が低いと言われています。
どれも日本の教育、日本の社会では当たり前の【常識】に感じませんか。
つまり、日本社会の中で馴染もうとすればするほど自己肯定感が低くなってしまうのです。
もしあなたが「自分軸」でなく「他人軸」で行動している人間なら尚更自己肯定感が低くなっていくでしょう。
しかし、自己肯定感は向上させることができます。
自分の価値を見つめ直し、他人と比較することを減らすことで、自己肯定感を高めることができます。
また、周りに良い影響を与える人や、自分を支えてくれる人と一緒に過ごすことも大切です。
最後に、自分の成功や成果を認め、自分を褒めることを忘れずに行いましょう。
自己肯定感を高めることで、より幸せで充実した人生を送ることができます。
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