他人を尊重しながら自分の意見を伝える方法：ディプロマシーを大切に

2023年6月2日2023年6月8日

コミュニケーションに悩む人が年々増えていると感じます。

教師として働いていた頃、相手から批判されることが嫌だったり、相手と争うことを過度に怖がったりして自分の意見を伝えずにいて、ストレスを溜め込んでしまう生徒をよく見てきました。

それは大人も同じで、自分の意見を言えずにストレスを溜めてしまう方とたくさんお会いしました。
発言することが「他人を大事にしていない」と感じてしまい、「黙っておくことがいいこと」だと思い自分の意見を押し殺してしまっています

しかし、自分をよりよく表現することは、自己肯定感を高める一方で、人間間駅においてとても大切です。
それは、皆さんが「他人に自分の意見を尊重してほしい」と思うのと同じように、他の人もあなたに同じことを望んでいるからです。

今日の記事では、ディプロマシーという考え方を用いた他人を尊重しながら自分の意見を伝える方法について説明していきたいと思います。

ディプロマシーとは

ディプロマシーは、基本的には人々や国々が互いに理解を深め、問題を平和的に解決するための方法です。これは、話し合いを通じて互いの立場を尊重し、コミュニケーションを促進することを含みます。

ディプロマシーの本質は「対話」であり、対話は理解、尊重、そして合意に至るための道具です。対話を通じて、互いの違いを認識し、尊重し、そして解決策を見つけることができます。

ディプロマシーの中心には、「尊重」があります。尊重とは、他人の価値観や視点を理解し、それを大切に扱うことです。これは、自分の意見だけではなく、他人の意見も大切に扱うことを意味します。

また、ディプロマシーには「妥協」の要素も含まれています。妥協とは、全てが自分の思う通りにはいかないことを認め、それでも共に前に進む方法を見つけることです。

ディプロマシーは、互いに尊重し、理解し合い、平和的に問題を解決するための重要な手段です。それは、私たち一人一人が日常生活の中で自己主張する時にも使うことができ、そして使うべきスキルです。

自己主張をするには「尊重」と「妥協」を上手にすることが大切です。

意見を言うためのマインドセット

自己肯定感が低いと、自分の意見を他人に伝えることが難しくなります。
他人からどう思われるかを常に気にし、他人の意見に影響されやすくなります。
また、自分の考えや感情を抑え込む傾向があります。

しかし、あなたが感じていること、あなたが考えていることはとても大切なのです。
あなたの感情や考えは、あなた自身の特性や個性を反映しています。
それはあなただけのもので、他の誰もが持つことのできない貴重な存在です。

そのため、あなたの意見を大切にし、それを他人に伝えることが大切です。
自分の意見や感情を大切にすることで、自己肯定感が高まり、自分自身をよりよく理解し、他人を尊重することができます。

あなたの意見や感情を尊重することは、自己肯定感を高め、自分自身をより尊重するための第一歩です。

自分の意見は世界に一つだけの唯一無二のもの。まずは自分が大切にしてあげましょう。

自分の意見を大切にしない場合のデメリット

自分の意見を大切にしないと、いくつかのデメリットが生じます。

その一つが、自分自身への怒りです。
自分の意見や感情を抑え込むと、その抑え込んだ感情は内側に溜まっていき、怒りとして表れることがあります。
これは自分自身に対する怒りであり、長期的に見るとストレスや不満が増え、自己肯定感を低下させる可能性があります。

また、自分の意見を大切にしないことは、他人からの尊重も低下させる可能性があります。
自分の意見を自己主張しないことで、他人はあなたの考えや感じ方を理解することができません。
その結果、他人はあなたの考えや感じ方を尊重することが難しくなるかもしれません。

さらに、自己主張をしないことで、自分自身が何を考えているのか、何を感じているのかを自分自身でも忘れてしまう可能性があります。
自分の感情や考えを無視し続けると、それが自分自身の一部であることを忘れ、自己理解が難しくなるかもしれません。

これらのデメリットを避けるためには、自分の意見を大切にし、それを自己主張することが重要です。
自己主張は自己肯定感を高め、ストレスを軽減し、他人との良好な関係を築くための道具となります。

自分の意見を主張しないとは、他人から「何考えているかわからない」と思われ、逆に不信感を持たれます。

相手を尊重しながら自分の意見を言うための６ステップ

ステップ1: 自分の意見を理解する

自己主張の第一歩は、自分の考えを明確に理解することです。

あなたの意見は、あなた自身の中にある宝物です。そのためには、自分自身と対話をする時間を持つことが大切です。

つまり、自分の心と話をし、自分が何を考えているのかを理解することです。

「なぜこれが好きなのだろう？」、「なぜこれが嫌いなのだろう？」と自分自身に問いかけ、それらの考えを言葉にします。

ステップ2: 自分の意見を言葉にする

次に、自分の考えや感情を言葉にすることが重要です。

「私はこの映画が好きだ」とか、「私はこの料理が苦手だ」と具体的な言葉で表現します。

自分の意見をはっきりと言葉にすることで、自分自身がより理解でき、他人にも自分の意見を伝える準備ができます。

ステップ3: 他人の意見を尊重する

自分の意見が大切であると同時に、他人の意見も同じくらい大切です。

他人の視点から物事を見ることで、自分自身の視野が広がります。

そのためには、自分が話すことを一旦止め、相手が何を言っているのかを真剣に聞くことが必要です。

ステップ4: 自分の意見を伝える

自分の意見を伝えるとき、どう伝えるかが重要です。

自分の意見は大切なので、尊重される言葉遣いで伝えることが必要です。

相手を尊重することで、自分自身も尊重され、自分の意見も尊重されやすくなります。

ステップ5: 相手の反応を待つ

自分の意見を伝えたら、次は相手の反応を待ちます。

これにより、相手が自分の意見をどう理解したのか、また、何を感じているのかを知ることができます。

これはお互いの理解を深めるための大切なステップです。

ステップ6: お互いの意見を尊重する

最後に、お互いの意見を尊重することです。

自分の意見が正しいと思っても、相手の意見も尊重します。

それにより、尊重されるコミュニケーションが生まれ、相手との関係もより良好になります。

相手が自分の意見に同意しなくても、それを尊重し、その上で自分の意見を再度伝えることが大切です。

こうして、お互いに意見を尊重しながらコミュニケーションを取ることで、自己肯定感を保ちつつ、他人を尊重しながら自己主張を行うことができます。この6つのステップを意識して、自己主張を練習してみてください。
覚えておいてほしいのは、これらのステップが完璧にできるようになるまでには時間がかかることです。
焦らず、自分のペースで練習を続けてみてください。